風紀の乱れ

随分と前のことですが、

女性従業員と妻子ある男性従業員の不倫を理由に、会社側が女性従業員を解雇にしたことに対して、解雇無効等を訴えた裁判を、女性従業員が起こしました。

<会社全体の風紀・秩序を乱し、企業の運営に支障をきたした>というのが解雇の理由です。

判決としては、「解雇無効」となりました。
素行不良に該当することは否定できないが、女性従業員及び男性従業員の地位・職務内容・交際の態様・会社の規模・業態等に照らしても、2人の交際が会社の風紀・秩序を乱し、その企業運営に具体的な影響を与えたとはいえない、といった理由です。

ただし、従業員の私生活上の行為であっても、
最高裁は、「会社の社会的評価に重大な悪影響を与えるような従業員の行為については、それが職務遂行と直接関係のない私生活上で行われたものであっても、これに対して会社の規制を及ぼしうることは当然認められなければならない」とし、「会社の社会的評価に及ぼす悪影響が相当重大であると客観的に評価される場合」には、従業員を解雇することを容認しています。

例えば、
・妻子あるバス運転手が未成年の女子車掌と情交関係をもち妊娠させたことを理由とする解雇を有効とした判決

・近隣の主婦と情交関係に陥った航空会社に機長が問題をこじらせ、機長としての適格性に欠けるとして、機長の解雇を有効とした判決

・教え子との目立った交際関係、卒業後に同人と肉体関係をもつまでに至った妻子ある高校教員に対する懲戒免職処分を有効とした判決

などがあります。

… 結構ありますね …

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